友人の個展へ

日記

朝、起きたら、テンプレートを貼り付けた個展(のようなもの)へのお誘いの文章が来ていた。幸いやるべきこともなく、時間を持て余していたから、「行けたら行くわ」くらいの返信をして身支度をした。

今月中に、その誘い主とは飲みなり飯なり行こうとLINEをしていたものの、結局流れるような気がしていた。大学時代のアルバイトの同期で、大学を卒業してから一度も会っていなかったし、それ以上に Instagramを見ていると、仕事でもプライベートでもとても忙しそうにしていたから。

12時半過ぎにゆっくり家を出て駅に向かった。
いつもはホームに電車が入ってくる音が聞こえてきたら駆け込み乗車にならない範囲で駆け込むけれど今日はそういうことをする気分にはなれなかった。
私はこういうとき、時間に余裕があっても走りがちだから自分でも珍しいことをしたと思う。

九段下で乗り換えをしようと、ホームに降り、改札の前を通ると警官が多数いて、人出も多かった。
駅の案内板を見ると、この方面の出口には、そばに靖国神社があった。
終戦記念日は参拝客が多いのだと、会社の先輩が言っていたのを思い出した。

乗り継いで渋谷に着く。
駅から歩いて10分ほどだった。
一本道だったから特に迷うことはなかったが、適当にグーグルマップを開くと少し歩きすぎていて、少し引き返す羽目になった。
振り返ると友人がタイミングよく外に出てきていて、ちょっとびっくりした。
ちゃんと前を向いて歩いていれば迷うことなくたどり着けていたのかもしれない。

コロナ禍での休職制度中にハンドメイドアクセサリーの製作を始めていろいろ頑張っているらしい。
今は赤字だけど将来的にやりたいこがしっかりとあると言っていた。思うだけじゃなく、ちゃんと行動に移しているのは見習わないといけない。

既に二徹をしていてさらにあと二日は寝れないみたいだ。
すごすぎる。私には絶対できない。けれど、それだけ情熱を注げるものがあるというのは、うらやましい限りだ。自分でそういうことをしようと思える気力が今は無い。
展示自体が、まだ納得のいったものになってないみたいで、調整を重ねていると言っていたが、素人的には何がどうよくないのか、よくわからなかった。
忙しいタイミングで、お邪魔しちゃって悪かった。

一緒に展示をしているカメラマンさんは、来月から車で日本一周をすると言っていた。
振舞われたジュースは、飲食店を営んでいる友人から仕入れたものだった。
柑橘系の酸味や付けられた甘味なんかは全くなくて、100%のオレンジジュースというのが、一口飲んだだけで分かるほどに、いいものだった。
とても同い年のようには見えない人たちばかりだった。関わっている人間の質が、全体的に高いなと圧倒された。
こういうのを見ていると、自分も、何か頑張りたいというか、やらなくちゃという気持ちが強く湧いてくる。

余談ではあるが、馬鹿話をしている間に来たほかの来場者の中に有名ボカロPがいたという話を後から聞いてとっても驚いた。
うるさくしててごめんなさい。
少しでもお話していればなとちょっと後悔。話せたところで話題も特にないだろうしこれでよかったと思うことにする。

なにはともあれあと2日、無事に会期が終わることを祈っています。

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